Shadows of Time

ゲーム・音楽・紅茶・万年筆・絵画・焼菓子・歌舞伎・コウペンちゃんが好き。文章のリハビリというかアウトプットの為に色々書く予定。

六月博多座歌舞伎

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ひっさしぶりに観て来ましたー!
楽しかった!

 

 

写真売り場に行ったら、種類が少ない!
1人10枚くらい。でもその分厳選されてるみたいで、見るだけでも楽しかったです。
今までは『なんでこんなの売るの?!』ってのが多かったから。
七之介を4枚購入。ホクホク。
鷺娘が有って感激! 鷺娘とか…ホロリ。今回は雪姫と藤娘だし、今度桜姫演るし…ホロリ。感慨深いです。
傾城櫻木の写真が綺麗でした。源氏物の千代姫だよね、多分。
あと弁天小僧と仮名手本忠臣蔵を。立役も凛凛しくて素敵です。
ホクホク。
勘太郎兄さんと一緒の写真が無くて残念でした。
愛之介の写真買うの忘れました…ホロリ。

いつもは3階の一列目(C席)なんですが、今回はド奮発して2階の一列目(A席)。
表情や手指の動きも良く見えたし、花道での演技がしっかり見れて良かった。3階からじゃ花道見にくいんですよ…

 

 

『木下蔭真砂白浪』
石川五右衛門の話です。
近年、長い間上演されてこなかった作品の復活上演が多いのですが、これもその一つ。前回は7年前で、今回二度目の上演だそうです。
映画でやってるから、松竹からやれとか言われたんだろうなぁとか思った。
でも凄~く面白かったです!
昔の芝居っぽいって言うか、大衆向けな感じで、ド派手なお芝居でした。

盗賊の女頭領お峰が良いキャラでした。
自分のお婿さんを連れて来た仲人の与六(勘太郎兄さん)に惚れるのですが、彼の前ではしな作って側に寄って(笑)。でも媚びた感じが無くて可愛い人でした。

与六が崖から落ちる場面、勘太郎兄さんは宙乗りで落ちたり回ったり飛んだり(笑)
凄い回るんですよ! シルク・ドゥ・ソレイユみたいでした(笑)
それから装置外しただけで次の場面、会話と立ち回りが有ったんですが、全然平気な顔して! フラリともしないの!
「回り過ぎて気持ち悪い」という笑いを誘う台詞は有りましたが、それだけ。
兄さんの役者魂を見た…!
4回くらい生で見てるんですが、見る度良い役者さんになってます。最近は貫禄も出て来たし、50代くらいの役者さんと並んでも遜色ない演技を見せてくれます。
ホロリ。
大成しますぜ、兄さん。

そういえば、花道で見得切った兄さんに「勘太郎!」と叫んだおばさまが居ました。
勘太郎て。
歌舞伎は屋号で呼ぶのが慣わしなので吃驚しました。まぁ、気持ちは解るけど…
私もタイミング見計らって(あれは職人芸だ!)「中村屋っ!」とか言うより、感動した時に「きゃー七之介ー!! 素敵ー!!」とか言いたいけどね。
どうなんでしょうね。

橋之介さん(五右衛門)も葛籠抜けの宙乗りが有って、大迫力でした!
やっぱり2階席は良く見える!
確か橋之介さん、高所恐怖症だった筈…
2回も宙乗りが有ったので大変だったと思いますが、見応え有って、楽しませて貰いました。
義大夫も有ったし。

休憩が3~4回有ったのがちょっと残念でした。必要な事とはいえ、ちょっと多い。
冷めちゃうよ。

 

『藤娘』
これを見に来た!
まさか博多座で、一ヶ月興行で七之介の藤娘が見られるなんて! と感激しきり。
もうね、とにかく可憐。
ひたっすら可憐。

藤の花(枝)を抱く場面とか、恥じらい乍ら藤の花を掻き分けて出てくる場面とか、可愛いすぎ。
惚れてまうやろーッ! (※とっくの昔に惚れてます)クラクラしました。
あれは本当に…妖精さんだ! (藤娘=藤の精)
あまりの可憐さに会場は溜息の嵐!
見目好いのは昔からですが、情感たっぷりに踊れる様になってきて、お姿だけでなく踊りでも魅せてくれました!
繊細な指や目の演技までちゃんと見えて、本気で素敵でした…感動した。
あの華奢な身体で一ヶ月藤娘だなんて…とか思ってたけど、余計な心配ですね。
実際の所はやっぱりキツイでしょうけど、やり遂げられるだけのモノを今は沢山持ってるんですね。
いつまでも"お家や容姿に恵まれた可愛い七之介くん"じゃないんですよね。…ホロリ。
30分程の舞踊ですが、時間が止まったような、夢のような舞台でした。

 

本当に七之介だけはおばあちゃんになっても見に行きたいです。
桜姫も観に行きたいな…雲の絶え間姫とかやってくれないかな…
絶え間姫大好きなので、大好きな七之介で一つ。
八重垣姫も良いよなーでも何でも良いよなー素敵だもんなー。